どうして変形性膝関節症は中高年の女性に多いのか?

2019年9月5日

特徴的な変形性膝関節症(以下、膝OA)でお悩みのある女性の写真です。  

膝OAは、加齢が主体の中高年の問題です。その中でも男性より女性の方が多く、およそ2倍~4倍なりやすいといわれています。しかし、実際はもう少し多い様に感じます。事故やケガなどでなく自然に膝が変形し手術に至るケースも、女性が圧倒的に多いと感じます。

 

さて、その理由は?

 

女性は筋骨格系が弱いから?

元々女性は男性に比べ、骨や軟骨・筋肉などが弱い。

膝OAは、膝関節面の軟骨のすり減りによって起こります。この軟骨も男性より早くすり減り、変形に向かいやすいのです。

また筋力やじん帯などの筋骨格系が弱いと、膝関節の不安定性が生じ、例えばO脚などの変形に向かいやすいといった要因もあります。

閉経後はさらに骨や関節、筋肉などが弱くなりやすい

さらに、閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の出が少なくなってゆきます。すると急激に骨や筋肉、じん帯などは余計に弱くなってゆき、変形が早まります。こういった急激な弱化は男性にはあまりみられません。

座り方、そこからの立ち方など膝OAに影響しやすい

女座り(横座り)や小さな女の子がよくやっているぺったんこ座りなどが、膝関節のねじれを作り、負担を与え、膝OAに影響します。また、その座り方から立つときに、膝を傷めやすいです。また正座も中高年以降は膝に良いとは言えません。

女性は骨盤の幅が広い

女性は男性より、骨盤(股関節)の幅が大きい。これは、女性が胎児をお腹の中で安定させて成長させるためといわれています。

しかし、股関節の幅が広いと、歩行時、横揺れが男性より大きくなります。すると、膝関節への力学的負担が増加し、膝OAのリスクは男性より高まります。

姿勢が悪くなりやすい

中高年以降、女性は、男性より腰や背中が丸くなりやすい。それは、主婦の仕事が前かがみが多いという習慣と、元々男性に比べ筋骨格系が弱いことにより起こりやすいのです。

下記のような、中高年で腰と膝が曲がっている人をよく見かけますが、女性の方が多いです。実はこの姿勢が、次の膝OAへの影響が高まりやすいと考えられています。

 

 

また、ある報告では、80歳以上の女性の約80%は変形性膝関節症であるともいわれています。 これはすごい数字です。

Posted by kcs-takano