変形性膝関節症による膝痛は、腰痛や肩こりと同列に考えらています。 しかし、それは間違え。

日本人の5人に1人弱、2500万人という数字

2018年12月16日

増えてゆく数字

2500万人1)

この数字を見てピンと来る方は少数派。実は日本の変形性膝関節症の方の数です。1億2000万人の日本人の中で、2500万人!。およそ5人に1人弱!非常に多くの方が関係しています。

しかも、変形性膝関節症は、加齢が主体の疾患。だから、均寿命の延びとともに現在も増加しています。変形性膝関節症は将来寝たきりにつながる可能性のある疾患なので、現在社会問題となっています。

1)吉村典子.【軟骨代謝研究の最前線】わが国における変形性関節症の疫学 大規模住民コホート研究ROADより. Clin Calcium 2011;21:821-5.

多くは女性

男性の変形性膝関節症の方もおられますが、痛みや日常生活に支障が出るなどは、圧倒的に中高年の女性の割合がとても多いのが現状です。実際、80歳以上の女性の約80%が変形性膝関節症といわれています。

レントゲン写真(Ⅹ線写真)による評価から

2500万人というデーターはⅩ線写真による評価です。だから全ての方に痛みなどの症状や見た目にわかる変形がある訳ではありません。

変形性膝関節症の評価は、ケルグレン・ローレンス分類(kellgren-lawrence分類2))が用いられます。正面からレントゲン写真を撮り、膝関節のすき間と変形の度合いから5段階で評価します。グレード0を正常とし、グレード2以上を変形性膝関節症と定義されています。

2)Kellgren JH, Lawrence JS:Radiological assessment of
osteo-arthrosis. Ann Rheum Dis, 1957;16:494〜502

実際に痛みのある方は800万人

2500万人の内、実際の痛みのある方は800万人といわれています。しかし、現在痛みがないからといって安心できません。”予備群”の方が確実におられます。あまり嬉しくないタイプとして、痛みがなく変形が先行して進行するタイプの方もおられ、痛みが出た時点でかなり進行している方もおられるのです。変形性膝関節症は、要支援の重大な原因となっており、将来寝たきりにならないようにためにも早めに気付き予防することが大切です。

Posted by kcs-takano